lanケーブルは長ければ使いやすいと考えがちですが、長さはなるべく短くして、余りが出ないように選ぶのが基本です。必要な長さを調べてからlanケーブルを選ぶのは確かに手間ですが、しかし通信速度の性能的にもコスト的にも手間を掛けるのが正解です。lanケーブルの選び方に悩んだ時は、カテゴリや機器が要求する性能を確認して、適合する仕様の製品を候補に絞り込むことをおすすめします。また長さによって使い分けるのもポイントで、敷設する距離が10m以上になる場合は外来ノイズに強いもの、10m未満の配線についてはノイズよりも取り回しを優先するのがコツです。
ノイズ耐性が高いケーブルは基本的に硬くて曲げにくく、癖がつきやすいので取り回しは良くない傾向です。lanケーブルを長さで選ぶ考え方は、一般的にはあまり知られていないかもしれませんが、オフィスなどで敷設を行うプロの間では有名です。むしろ、性能を無駄にせず余分なコストを発生させない意味でも、lanケーブルの長さによる選定は重要だといえます。プロは未加工の長いケーブルを購入して、必要な分だけ切ってプラグをつけて使用することがあります。
市販の製品は1mや5mなど規格で決まっていますから、多少の余りが出てしまうのは仕方がないです。とはいえ1mも2mも無駄が生じるのは好ましくないので、必要なものを必要な分だけ選んで購入できるように、計画的に製品の比較検討を進めたいものです。